TaskTimerによる目標設定
成果を出すための「TaskTimerによるタイムマネジメント」の実践方法
9.1.3 TaskTimerによる目標設定
TaskTimerは会社、部門、個人の目標（TaskTimerでは、ゴールと言います)に明確な概要を与えるための戦略的なツールとして用いることができます。
目標をどのよう見たいかや、どの要素が重要かを決めることができます。
しかし、目標を定義することはただプロセスでの最初のステップに過ぎません。
会社の戦略や個人的な目標など、どれに焦点を合わせているか否かにかかわらず、TaskTimerはゴールについて、それらの調整とフォローアップの状況をモニターすることによって非常に貴重な手助けをします。
ゴールモジュールにアクセスするために、ツールバーの［ゴールリストを開く］ボタンをクリックします。
ゴールの記述は、多忙な経営環境で生き残るために、上に書いたようにSＭＡＲＴに書きましょう。
［ゴールリスト］
［ゴールダイアログ・ボックス］
最初のステップは、ゴールとその背景を記述するためにゴールに添付される資料を作ることです。
ゴールをパブリックな添付資料として作成することによって、ゴールに関連しているすべてのTaskTimerユーザーに資料を配ることができます。
ゴールダイアログ・ボックスの「OK」をクリックすると、TaskTimerはメッセージ交換機能で自動的に関連する人々にこの資料を送ります。
ゴールの階層
ゴールリストからはさまざまな角度からゴール、サブゴール、プロジェクトを見ることができる3つのビューにアクセスできます。
［ゴールビュー］
ゴールビューは、ゴールの階層を図解して、プロジェクトとサブゴールがどのように結びつけられるかを表示します。
そしてゴールを達成するための活動計画（プロジェクトとのリンク)を可視化します。
また、カラーマークでそれぞれのゴールとプロジェクトの現状を表示します。
[調整ビュー－計画レベル]
調整ビュー－計画レベルは選択されたプロジェクトのそれぞれの状況に従って並べられます。
[調整ビュー－個人レベル]
調整ビュー－個人レベルは選択されたプロジェクトであなたの持つ役割に従って並べられます。
重要成功要因
TaskTimerの重要成功要因機能は、直接特定のゴールにリンクされないけれども重要な役割を演ずる要因
の概要を把握することができます。
あらゆるマイナスの影響を最小にするためにモニターするべきです。
重要成功要因機能は［CSF］タブで表示されます。
同じ要素（ゴールあるいはプロジェクト）にいくつものCSFを入力することができ、ペイン上にカラーマークで表示されます。
戦略の実行とともに、それらの要因にフォーカスを集中して、実行状況を正しい方向に修正することができます。
アクティビティが完了したり状況が進捗すると、CSFの状況も変化するので、［編集］ボタンをクリックして、それぞれの要因の「可能性」と「影響度」を調整します。
このプロセスを通すことで、念頭においておくべき、そしてコントロール下にあることが確認できるようにしな
ければならない脅威のことを忘れずに把握しておくことができます。
［ゴールの達成に重要な要因を識別します。］
ゴールとプロジェクトを連結する
ゴールにサブゴールをリンクするために、ゴールリストを開いて新規サブゴールをリンクしたいゴールにマウスをポイントして、右マウスボタンをクリックし、ポップアップメニューから［新規サブゴール］を選択します。
既存のプロジェクトをゴールにリンクするために、ゴールリストを開いて既存のプロジェクトをリンクしたいゴールをダブルクリックし、プロジェクトタブを選択して、リンクしたい既存のプロジェクトを見つけて、強調表示して［選択］をクリックします。
規則的に更新する
古い情報は情報がないことより悪い影響を与えます。 なぜならそれは判断を誤らせるからです。
そこで定期的にゴールの詳細や状況を更新する必要があります。
ゴールが達成されそれを計画から取り除くとき、ゴールダイアログ・ボックスの全般タブの状況フィールドの下の完了ボックスをチェックします。
そうすると、ゴールはTaskTimerのすべてのビューから取り除かれます。
フィードバックと評価がリンクされている限り、ゴールを設定してそれをモニターするためにTaskTimerを使うことは多大な利益を享受できます。
プロセスを通して、登録･報告した資料や状況レポートのすべての詳細情報がリンクされています。
このため、何がうまく行ったか（What）、何がうまくいかなかったか（What）、そして最も重要なことはそれはなぜか（Why）、を簡単に把握することができます。
