TaskTimerをカスタマイズする
10. TaskTimerをカスタマイズする
10.1 ビューのプロパティ
10.1.1 デイリービュープロパティ
10.1.2 一般タスクビュープロパティ
10.1.3 その他のビュープロパティ
10.2 情報にフィルターをかける
10.2.1 ワーキングセットを使う
10.2.2 シナリオを使う : コックピット機能
TaskTimerはあなたの現在の状況により合うようにビューをカスタマイズすることができるフレームワークを提供します。
10.1 ビューのプロパティ
TaskTimerはそれぞれのビューにいくつかの前もって定められたプロパティを提供しています。
既存のプロパティを変更したり、もし必要ならそれぞれのビューのドロップダウンリストに新規にプロパティを追加することができます。
10.1.1 デイリービュープロパティ
デイリービューを例にとります。
その外観と表示内容を個別のニーズにもっと良く合うように変更することができます。
例えば、アポイントメントペインで表示される時間間隔を20から15分に変えます。
① あなたのデイリービューが開いている状態で、左上の[プロパティの選択]ドロップダウンアローをクリックして、そして[プロパティの編集]をクリックします。
② [全般]タブの「アポイントメントの表示」フィールド上で[間隔]ドロップダウンアローをクリックし、そして希望する時間間隔(15分)を選びます。
③ 必要ならば他の変更もします。
種々のチェックボックスをチェックするかキャンセルすることによって、イベントペインの配置と同様、目に見える情報を選択します。
④ このビューをデフォルトで表示したい場合は、[デフォルト]ボックスをチェックします。
デイリービューを開けるときはいつでも、このプロパティの画面が見えます。
⑤ [全般]タブで[保存...]ボタンをクリックして、名前を入力して、このビューを保存します。
⑥ [OK]をクリックします。
⑦ 時間間隔が15分に変わったのを見ることができます。
もちろん、ビューに表示する「開始時刻」や「終了時刻」についても、直接書き換えることで表示したい時間帯を変更することができます。
すべてのビューは〈名称未設定〉というプロパティを持っています。
これは特定の名前で保存されなかった最新の変更を含んでいます。
ウイークリーとマンスリービューの表示内容を変える場合も、同様の手順が使われます。
ウイークリービュープロパティでは土曜日と日曜日を表示するべきかを選択することができます。
マンスリービュープロパティでは、表示するカラム数を選択することができます。
10.1.2 一般タスクビュープロパティ
一般タスクビューをカスタマイズすることで、自分のワーキングスタイルに最も良いフォーマットでさまざまなアクティビティを表示することができます。
あなたは今後30日間のすべてのタスクのガントチャート表示形式のリストを見たいかもしれません。
それなら次のようにできます。
① [プロパティの選択]ドロップダウンアローをクリックして、[プロパティの編集]を選択します。
② [コンテンツ]タブの左のグループボックスで「すべての優先度」をチェックします。
③ 左側のグループボックスで、(下のほうにスクロールして、)「ガントチャート」を選択します。
④ [全般]タブの、[開始日]フィールドで、「今日」を選びます。
⑤ [終了日]フィールドで、現在のテキストを削除して、そしてそれを「+30」に置き換えます。
⑥ 「保存する日を今日と見なす」ボックスがチェックされていることを確認します。
⑦ [保存]ボタンをクリックします。
⑧ 作ったビューの名前(例えば、「今後30日間の全タスク(ガント)」)を入力します。
⑨ [OK]をクリックします。
タスクの合計時間を表示する場合は、次のようにします。
① 一般タスクビュープロパティダイアログ・ボックスを開いて、そしてコンテンツタブに行きます。
② ビューコンテンツリストで所要時間(長いフォーマット)のボックスにチェックします。
③ 「最終ラインに合計を表示」にチェックします。
④ [全般]タブ上の[保存]ボタンをクリックして、そして名前を入力することによって、このプロパティを保存することができます。
⑤ [OK]をクリックします。
10.1.3 その他のビュープロパティ
同様の手順で次のビューのプロパティをカスタマイズすることができます。
・ リソースの概要
・ 一般作業負荷ビュー
・ プロジェクトリスト
・ プロジェクトビュー
・ 複数のプロジェクトビュー
・ プロジェクト作業負荷ビュー
・ ゴールリスト
・ ゴールビュー
・ 調整ビュー(ゴール)
・ アドレス帳
・ 電話帳
プロパティの表示方法
① 各ビューの左上にある[プロパティの選択]ドロップダウンアローをクリックして、[プロパティの編集]を選択します。
② ビューが開いているとき、マウスポインタをビューペインに動かして、右マウスボタンをクリックして、そしてポップアップメニューの一番下の[プロパティ]を選択することによって、[ビュープロパティ]ダイアログ・ボックスを開くことができます。
③ [プロパティ]ダイアログ・ボックスにアクセスするもう1つの方法は、当該ビューを有効にさせた後にツールバーからドロップダウン・メニューが利用可能になります。
例えば、デイリービューが有効なら、「デイリービュー」のメニュー項目がツールバーに現われます。
このドロップダウン・メニューを選択して、そしてプロパティをクリックします。 そうすれば[デイリービュープロパティ]ダイアログ・ボックスが表示されます。
プロパティの保存方法
各プロパティダイアログ・ボックスの「全般タブ」や「コンテンツタブ」でプロパティの内容を変更したら、これらの内容を保存する必要があります。
全般タブの「タイトル」を入力して保存します。
プロパティダイアログ・ボックスには必ずこの項目があります。
プロパティを変更したらその変更を保存する場合は、ここで適切な名前をつけて保存することができます。
以下変更の手順を説明します。
① 「全般タブ」や「コンテンツタブ」などで項目の変更をすると、タイトルは<名称未設定>と言う名前になっています。
このまま「OK」ボタンをクリックすると、この<名称未設定>というプロパティ名に変更したプロパティの内容が保存されてしまいます。
このため、名前をつけて保存をするには、「保存(A)...」をクリックします。
② 「名前をつけて保存」ダイアログが表示されたら、表示されている名前で保存する場合は、「OK」をクリックしてください。
また、別名で保存したい場合は、識別名欄に新規の名前を入力してから「OK」をクリックしてください。
そうすると、新規に入力した名前が、プロパティの一覧に追加表示されます。
③ またこのプロパティをデフォルトで表示したい場合は、「省略時」のチェックボックスにチェックをしてください。
「省略時」にチェックの入ったプロパティは、プロパティの一覧の名前の先頭に「レ」が表示されます。
このプロパティが、ビューを表示したときに最初に表示されます。
10.2 情報にフィルターをかける
TaskTimerは表示の範囲をフィルターする機能を持っています。 この機能はプログラムにさらにもっと多くの柔軟性を与えることができます。
高度なフィルタリング機能を注意深く使うことにより、どんなに複雑なプロジェクトであっても、TaskTimerによる計画とマネジメントをより簡単に扱うことができるようになります。
フィルターを使うことによって、必要性に合わせてビューをカスタマイズして、そしてどんな立場にいる人でも、必要とする情報を絞って見ることができます。
代表的なフィルターは、ワーキングセットです。
10.2.1 ワーキングセットを使う
TaskTimerのビューとリストに現われている情報の量をフィルターするためにワーキングセットを使うことができます。
もし大きな会社でアドレスリストに何百という名前があるなら、ワーキングセットでアクセスする必要があるユーザーと会社のみを選択することができます。
常にあなたのユーザーリストし何百人もの名前を表示する必要はないでしょう。
あなたが仕事で通常コンタクトしたり会議をする人たちのみでユーザーのセットを作ったり、通常使用する会議室のみを選択することで、余分な情報を表示する必要がなくなります。
TaskTimerのデータベースが大きい場合、特にあなた自身にとって貴重な時間を節約することができます。
あなた自身が使用する情報だけを含む[ワーキングセット]を設計すると、TaskTimerはさらに新しいビューを表示する時間を削減してくれます。
あなた自身のワーキングセットを作るために、以下の操作をします。
・ [編集]メニュー→[ワーキングセット]を選択することによって、ワーキングセット機能を開く。
・ [新規]ボタンをクリックする。
・ [ワーキングセット]に名前をつける。
・ [アイテム]タブ上で、[ワーキングセット]に含めたいアイテムのタイプについて選択することができます。
・ [リファレンス]タブでいくつかの可能な方法で、選択されたリファレンスアイテムを結合します。
・ [選択]と[除外]タブで、どの個別の項目をワーキングセットに組み込んだり除外したりするかを選ぶことができます。
・ [OK]をクリックします。
特定のワーキングセットにアクセスするために、メニューバーで[オプション]下の[ワーキングセットの選択]から実行したいワーキングセットを選択します。
(リストやディレクトリで、右マウスボタンをクリックすることで)ワーキングセットにアクセスするためにポップアップメニューを使うことができます。
ワーキングセットを作るとき、常にある特定のユーザー、会社やグループのような項目を選択するか、あるいは常に除外することができます。
前者(選択する)を選択する場合、ワーキングセットは「選択する」ことだけに基づくでしょう。
このため、例えば、新規ユーザーが後にTaskTimerデータベースに加えられたとき、この特定のワーキングセットが実行されると、それを見ることができません。
しかしながら、ワーキングセットから「除外する」を選択する場合、データベースに加えられる新規アイテムを常に見ることができます。
定期的にワーキングセットを編集して、見る必要のない新規項目を除外することができます。
ワーキングセット「The World」は常にTaskTimerのデータベースですべての利用可能な項目にアクセスできます。
10.2.2 シナリオを使う : コックピット機能
フィルタリングのフル機能を使用することができるようにするために、TaskTimerは[シナリオ]を作る機能を提供します。
例えば、もし2つの課といくつかの特定のサプライヤーを含んだプロジェクトに取り組んでいるなら、適切なユーザーの電話帳、その特定のプロジェクトのガントチャート、2つの課の作業負荷だけで構成されたスクリーンを見ることができます。
このプロジェクトの概要に必要なものに限定するように、これらのビューをカスタマイズすることができます。
TaskTimerのこのスクリーンの配置を、シナリオを作ることによって保存することができます。
このようにして、このプロジェクトの概要を見るとき、2回のクリックでカスタマイズされたビューとにカスタマイズされた「デスクトップ」を開くことが可能になります。
さまざまな目的のために自身のシナリオを作ることができます。 またSYSOPが作ったシナリオも使うこともできます。
シナリオを作る
使う必要があるビューやリストを開けることで、シナリオを作ることができます。
あなたに最も適したようにウィンドウを整えることができます。
また、適切な部署だけが見られるように、使われるリストをフィルターすることができます。
ビューの組合せを「シナリオ」として取っておくことができます。 次にそれを使う必要があるとき簡単にに利用できるようになります。
[シナリオ]ダイアログ・ボックスでシナリオに名前を入力します。
他のシナリオに移動するときシナリオに何が起こるべきか、あるいはログインしたとき現在のスクリーンより高い解像度でスクリーンを使うように、シナリオを決めることができます。
シナリオを保存する場合は、[OK]をクリックします。
いつでもシナリオメニューから選択することによってのこのシナリオに戻ることができます。